美しい瀬戸内海に面した岡山県南部、児島にあるデニム加工工場「WHOVAL フーヴァル」を訪ね、
オーバーダイデニムの生産工程を撮り納めてきました。
臨場感あふれる現場の空気感と、加工の工程を是非感じてみてください。
Factory
藍染め織物の産地であった児島地区。1967年に初の国産ジーンズを作成以来、児島の秀逸な技術は高く評価され、今では海外の高級メゾンを筆頭に様々なブランドに採用されています。
「WHOVAL フーヴァル」はその中心地に位置する。シンボルでもあるWのタンクは、排水貯蔵庫で地下7mに渡る排水システムを有し、濾過。その為汚水を出さず、美しい自然に配慮したサスティナブルな環境社会を実現。
Fades & Fringes
センターラインのアタリと、裾のフリンジの加工は全て手作業。熟練の技術と経験を積んだ若き職人の手で、適度なヴィンテージ感と、モダンなデザインを融合。
Stone Bio
鹿児島産の研磨石を使用。ビーカーの中のバイオ剤と一緒にウォッシュをかける。洗いの時間、薬品の量、石によって、絶妙な色合いを出す。これらのバランスで色落ちの具合が決まる為、秒単位での確認を職人が行う。デニムの表情が一点一点微妙な差があるのは、これが理由の一つ。バイオ剤も汚染の少ない中性のものを使用。ここでも環境配慮を徹底、サスティナブルな取り組みを意識。
Over Dye
肝と言える染め。染め粉の調合には時間をかけ、テストを繰り返す。70℃の熱湯で万遍に渡るよう時間をかけて洗う。微量の配合バランスで今製品の美しく、女性らしい、通常では表現しづらいカラーリングに。