平澤まりこさん
春のワンピース

イラストレーターとしての
ご活躍のみならず、
食や旅にまつわる本を書かれ
エッセイストとしても
多くの支持を集めている
平澤まりこさん。
繊細でやさしい線のなかに見える、
大人の女性の確かな意思と強さ。
平澤さんが描いたワンピースや
スカートができました。
うれしい春に身につけたい一着です。

ワンピース R33,000円(+税) L34,000円(+税)

Plantationとの出会いは、もうずいぶん前になりますが大学生の頃です。当時は実家に暮らしていて、よく母のクローゼットからコートを借りて出かけていたのですが、いつの間にか、自分でもお店に行くようになりました。
今回のコラボレーションのきっかけは、昨年11月に発売したかのうかおりさんとの著書『チーズの絵本』。ご縁があって自由が丘店でトークイベントと原画展を開いていただき、ほぼ同時期に「ワンピースを一緒に考えてもらえませんか?」と声をかけていただいたのです。

春夏の服とうかがって、テーマは春らしく“羽ばたく鳥”に。鳥のモチーフはもともと好きでよく描いていたのですが、鳥と花を組み合わせて、絵そのものが主役というよりは、模様のようになっているものにしたいと思いました。
青空に鳥がわーっと羽ばたいていくような、軽やかで光にあふれているようなイメージ。描く線ものびのびと上に向かって伸びていくような、気持ちのいい線にしたい、というところにいちばん気を配りました。生地選びはお任せでしたが、繊細な生地だと着るかたも気をつかって緊張してしまうので、リネンやコットンなど家でジャバジャバ洗えて日常的に着られるもの。私自身もそんな服が好きなんです。

スカート R29,000円(+税) L30,000円(+税)

絵でも文章でも、今回のようなワンピースというかたちであっても、受け取るかたが少しでもワクワクして、プラスの方向に進んでいくきっかけになるようなものになればいいなって。そう思っていつも物づくりをしています。
そのためには、まず自分がワクワクしていないといけないので、自分に正直に嘘をつかず常に気持ちよく、楽しい気持ちでいるようにしています。特に旅は、自分の中の風通しをよくしておくためにも大切なもの。いろんなところに旅をしながら、いろんな人に会ってお話をするんです。旅人として外側から見るだけではわからないことがたくさんあるから、そこで暮らしている方のお話をうかがって、より掘り下げていくのが好きですね。

もの選びでも、作っている人にすごく興味があるんです。身の回りのものでも、作った人の思いや製作過程が見えるものって、自然とお付き合いが長くなる。やっぱり、そうして長く付き合えるものを選びますね。
Plantationも今回はじめてデザイナーさんとお会いしたのですが、すごく丁寧に話をしてくださり、私のイメージも大切に汲み取っていただいて。その作業がとてもきめ細やかだったのが印象的です。そして、このワンピースもそうですが、シンプルではあるけれど、ディテールに想いが込められている。そういうところに皆さんぐっとくるんじゃないかなと、改めて思いました。
私自身も、シンプルなだけではつまらなくて、そこにきらりと光るような何かがあるものが好きですね。

平澤さんの描いた鳥がモチーフに。
シルバー ネックレス 6,000円(+税) / ブローチ 5,000円(+税)

毎日持ちたいシンプルな佇まい。
トートバッグ 3種 各3,500円(+税)

オンラインショップと全国発売は2月22日(金) から(伊勢丹新宿店・自由が丘店のみ2月20日発売)。
ぜひお近くのPlantationショップにてご覧ください。

尚、伊勢丹新宿店では2月20日(水) ~26日(火) まで、今回のモチーフになったイラストの原画を展示しておりますのでお近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

Profile
平澤まりこ Mariko Hirasawa
東京生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、フリーのイラストレーターに。著書に『イタリアでのこと~旅で出会った、マンマとヴィーノとパッシオーネ』(集英社)、『旅とデザート、ときどきおやつ』(河出書房新社)、小川糸さんとの共著『ミ・ト・ン』(白泉社)、絵本に『ねぶしろ』(millebooks)など。最新刊はかのうかおりさんとの共著『チーズの絵本』(millebooks)。2019年2月24日(日)まで、本の轍(愛媛県松山市春日町13-10)にて『ねぶしろ』の原画展を開催中。